森に一歩入ると、足元はツヤツヤの葉っぱでいっぱいでした。 地面からわずか5cm程の背丈で毎年同じ場所でおおよそ同じ時期に誕生します。 地中で根が這うように繋がっているので、おのずといつも仲間と群がって緑のじゅうたんをひきつめています。
マイヅルソウ(舞鶴草)です。
よく見れば、もう花芽の準備も万全です。
中心にあるこの花芽は、ざっと20個程もついていて、もうしばらくするとこれら1個1個がぱっと傘を開くように咲き出します。
花が終わった後の実の色の変化もとても芸術的です。
実になってからのほうがファンが多いかもしれませんね。
さてさて、どこを歩いても花芽や木々の新芽が目に付きます。
風に乗って、青臭さがぷーんとやってくると、愛でるより食べる!
ですねぇ。^^
先月行者にんにくを摘んだ場所は、地面から次々と出番待ちだった野草たちでずいぶん賑わいだしていました。
背丈以上にもなるヨブスマソウもまだやわらかな新芽。 少しだけ頂き、胡麻和えにしました。
さわやかな味です。
茎が上がってきたコゴミも実においしそー。
天ぷらやおひたしで丸ごと春の旨みを味わいます。 体が喜びます。
野草を摘んでいると、頭上から「カツ、カツ」 「ツィツィツィ」と聞こえてきました。
ヒガラがハンノキの新芽をせわしなく食べていました。こちらも同じ心境でしょうか。 (ここでデジカメの電池切れ)
帰りがけに、20cmくらいまで伸びたフキもおいしそうだなぁ(そんなにいっぺんに欲張っても後の処理が大変!)、と思っていると、すぐそばにヒグマの糞が‥。 20cmくらいの大きさでフキなどを食べた様子です。まだ新しいらしく、濃い緑色でした。 近くの小川の砂州には走った足跡がありました。
クマもむさぼるように、春の恵みを食べはじめています。
付近の太めの樹には、昨年以降にヒグマが木登りした後が転々とあります。
私が森を歩いている時、 きっとどこかの影で私が通り過ぎるのを見つめているに違いないと、
いつも思います。
ヒグマのほうが、ずっとずっと、こちらの動きに合わせて行動しているのだと感じます。
昨年は、全国でクマの出没が相次ぎ処分された数も例年にはないものでした。 運悪く襲われ亡くなった方々、射殺されたクマたち、両者に対し本当に心が痛む思いです。
非常に賢い生き物が山から下りてわざわざ危険な里にやってくるのはなぜでしょう。
私達は今一度、このことを正面から向き合って考えなければならない時に来ているようです。