おいしそうな群れ
この町には、森の奥から海まで何本もの川が蛇行して流れています。
川べりは柳の葉が芽吹き、黄緑色に染まり始めました。
川の曲がりくねる場所は、流れによって川底がえぐられやや深くなっていて、そこにウグイの群れとなってたくさん見られるようになりました。(見ずらいですねー、魚の撮影がうまくいくコツ、ご存知ですか?)
10cmくらいのかわいいサイズのウグイがすいすい泳いでいるのを見かけてから約2週間後のことです。
ウグイたちは、産卵のためにやって来ました。
6月に入り、オレンジ色の婚姻色が目立ち始めると、シーズンも本番。
1年を通じて、中流から河口あたりを行き来しながら群れで暮らしています。
町内の川はほとんどが、手つかずのままで残されています。
このことにより、魚が生息しやすいのはもちろんのこと、それらを食べる様々な生きものや周辺の河畔林の生育、海に流れ出る栄養など、全ての生態系によい影響を与えています。
森と海はいつも密接な生き物のつながりで形成されています。
樹を切りすぎたり、魚が住めなくなるような河川改修をして、
生態系のバランスが崩れはじめれば、
その後に必ず、その見返り(影響)をその狭間で生きる人を含む生きもの達は受けることになります。
近隣の有名な川も、かつて河川改修を大幅にしたことで周辺の湿原に生育する動植物に大きな変化が起こりました。
このままでは絶滅してしまい、ひいては湿原全体が大きな悪影響を受けかねないとのことで、今、もう一度かつての蛇行した川に直そうというプロジェクトが進行しています。
このような失敗に学び、わが町では今保たれているこの自然のバランスを大切にして行きたいものです。
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